いきなりですが、この本、メチャクチャ面白いです。
私の中でずっっっっっと引っかかっていた教育・指導・育成分野の違和感を言語化してくれています。
新卒でコンサル・研修会社に入社した私が感じていた違和感とは
「義務教育的な指導や研修を行うこと」
でした。
営業とはこうやるべき
会議とはこうだ
目標管理の仕方はこれで間違いない
コンサルタント時代の私はこんな感じの指導をクライアントに行い、部下にもしてました。
なんか違うな~~と違和感を覚えながらも、あるべき論を振りかざしていたわけです。
で、才能の正体を読んで、その疑問が氷解しました。
結論から言うと
「ヒト」「組織」「会社」ごとにベストなやり方は異なる
ということです。
ん?って感じだと思いますので、簡単に解説していきます。
まず、ヒト。
ヒトは当然のことながら、個体ごとに考え方が違い、事象の捉え方が異なります。
自分とは考え方が違うヒト(クライアントをはじめとした顧客、部下)に対して・・
「こうあるべきです!」
と以前の私は唱えていたのです。
そりゃあ響くわけありません。
また、私としてはガチで指導していたつもりでも私が望んでいるレベルの吸収をしてくれません。
ましてや組織コンサルとなると、考え方が違うヒトの集まりであるわけですから、もっと特殊。
十把一絡げな指導や研修で高い効果が望めるわけがありません。
ではどうするのか!?というと・・・・
ヒト、組織ごとにベストな教え方を実施する
という当たり前の話に帰着するわけです。
「それが大変なんじゃん!」
「秘伝の書的な誰にも響くノウハウがあるんじゃないの!?」
って反論がありそうですが、
ヒトを育てる、才能を伸ばすことにおいて、マニュアルのように「こうすれば良い」といったアプローチはないのです。
予備校など大学進学の塾にはある程度、体系化された勉強法、そして指導法があるでしょう。(テストという定められた範囲から明確な答えのある問題が出題されるため)
けれども正解や枠組みのないビジネスにおいては、体系立てることが難しいのです。
だからこそ、皆さんは身近にいるヒト(部下、社員)のオリジナリティを見極め、彼、彼女に合った指導をしなくてはなりません。
「俺が若い時は・・・・」
なんてのはもってのほかで、部下や社員は貴方でもなければ、時代(ビジネス環境)も違うのです。
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