まずは↓↓をお読みください。
LINEに通知が届いた。
目を落とすと、1年前に退職した元部下の高江からのメッセージだった。
「転職してからすっかりご無沙汰してすみませんでした(>_<)
久しぶりに飲みに行きませんか?」
2年ぶりに会った高江はビールを片手にこれまで見たことがないくらい饒舌だった。
「今の会社の営業はぬるいっす!」
「入社して間もない僕が今期はトップ取れそうですもん!」
「上司がぬるいので僕が頑張るしかないって感じです!」
酔っているせいだろうか、一緒に働いていた時には感じたことのない自信が見て取れる。
以前は受動的でスピード感がなく、ウチの営業部では底辺、それが高江の印象だった。
イキイキとしている高江を見て
「君がいた時よりも、ウチのチームの成績は芳しくなくてさ・・・」
ついつい当時は漏らしたことのない愚痴をこぼしてしまったくらいだ。
僕も頑張るので、長沢課長も頑張ってくださいね!と最後に元部下から労いの言葉をもらって、この日は解散となった。
「なぜ俺のチームでは高江はイキイキと仕事し、尚且つ好成績をあげることができなかったのか」
帰り道ではそればかり考えていた。
するとLINEが鳴った。
『今日はありがとうございました!僕から誘っておいて、すっかり御馳走になっちゃって^^;
課長、なんだか元気なさそうに見えましたので、心配です・・。
チームの成績が良い時、課長の元気が課員にも伝わってきて、イケイケな感じになるのが好きでした!
いつでも元気で部下を引っ張る課長の姿に憧れていますので、これからも頑張ってくださいね!また飲みましょう!!』
高江からのLINEを読み、ハッとした。
意識したことはなかったが、もしかしたら成績状況が態度や姿勢に出ていたのかもしれない。それが課員に伝わって、悪循環を生んでいたのか。
高江がいた頃は特にチーム成績が不振で、不機嫌だったことを覚えている。
原因は俺だったのか・・・・。
自分で書いておきながら、体が痒くなってくる内容でしたが如何でしたでしょうか^^;?
会社、特に営業部門においては無謀とも言える目標(予算)が設定されることがあります。マネージャーは目標に対する日々、週、月の進捗を追って、手を打たなければなりません。
そして、部下が思い通りの成果をあげることが出来ず、態度に出てしまうことが誰でも1度はあるのではないでしょうか。
けれどもそれって100%部下の責任ですか?
マネージャー自身の道筋の立て方が甘い場合もあるでしょう。
獲れそうな案件をしっかりとサポートできなかったこともあるでしょう。
そう、部下が出来ていない姿ってのは自分自身の姿でもあります。
また部下がいつまでたっても同じミスを繰り返すなど成長がみられない場合も部下の能力・資質以外にマネージャーの指導方法に原因があります。
指導や育成については過去記事をご覧ください。
※営業マネージャー、部下ごとに指導方法変えてる?
部下は自分の鏡です。部下が輝いていないのであれば、自分が輝いていないということです。部下が良い成績をあげられていないのであれば、自分の指導が悪いということです。
部下という良い鏡がいつでも近くにあるのですから、感謝してピカピカに磨きましょう。